キャンパスの動き(出雲キャンパス)

「地域住民と学生主導型のアドバンス・ケア・プランニング~未来を語ろう人生会議~」第3回人生会議カフェを開催しました。

「地域住民と学生主導型のアドバンス・ケア・プランニング~未来を語ろう人生会議~」
第3回人生会議カフェを開催しました。
2023年3月26日に、島根県立大学出雲キャンパスにおいて、第3回人生会議カフェを開催しました。「人生会議・まめな会」の会員11名、看護学生3名、看護学科教員2名が参加しました。本プロジェクトは、島根県立大学「令和4年度地域貢献推進奨励金」の助成を受けて、地域住民と学生主導型で実施しています。
「人生会議(アドバンス・ケア・プランニング)」とは、「もしもの時のために、望む医療やケアについて、前もって考え、繰り返し話し合い、共有する取り組み(厚生労働省)」を意味します。命の危険が迫った状態になると、多くの方が、自分の望む医療・ケアについて伝えることが難しくなると言われています。元気なうちから前もって考え、大切な人と繰り返し話し合い、共有することが重要です。
第3回人生会議カフェでは、もしもの時の話し合いのきっかけを作るために開発された「もしバナゲーム」を用いて、もしもの時に自分にとって大切な価値観について考え、それぞれの価値観を共有しました。和やかな雰囲気の中で、ゲーム感覚で自然と参加者同士の会話が弾み、参加者はもしもの時について、自分のこととして考えることができました。参加者からは、「終末期のあり様について、自分事として考える必要があると思った」「本日の内容を家族とも共有したい」「とても良い会であった」「楽しかった」と、肯定的な意見が多く寄せられました。「自分の気持ちがまだ確定していない」「家族とはまだ話しづらい」「まだ最期について実感がなく、友人とはまだ話をしていない」といった意見もあり、繰り返し考える機会をもつことや、家族、友人等の大切な人との話し合いの機会をもつことの必要性が分かりました。
今後ますます地域住民と学生との交流を深め、人生会議カフェを継続し、人生会議の普及につなげたいと思います。