著書

2017年度
  •  【単著】石川肇『舟橋聖一の大東亜文学共栄圏:「抵抗の文学」を問い直す』晃洋書房、2018年
  • 【編著】黄自進・劉建輝・戸部良一共編、『日中戦争とは何だったのか』、ミネルヴァ書房、416頁、2017年

日中戦争は、両国の近代史における最大の不幸であり、また現代の日中関係の原点でもある。歴史認識の和解を視野に入れ、日本・中国・台湾の研究者が「あの戦争」をさまざまな角度から分析する。両国を戦争へと導いた力学、そして戦争の実態を明らかにし、さらに日中戦争がその後、両国の発展にいかなる影響を与えてきたのかを検討する。

  • 【編著】白幡洋三郎・劉建輝共編、『異邦から/へのまなざし 見られる日本・見る日本』、思文閣出版、256頁、2017年

近代以来、日本という存在がいかに外部から見られ、またいかに外部を見てきたかという表象論的な事象のみならず、日本自身がいかに外部のまなざしを内面化し、そしてそれに基づいて外部を見始めたかという文明論的な継承・踏襲の姿を、250枚の画像を通して浮かびあがらせる。あるいは国際日本文化研究センター所蔵の明治~戦前期古写真と外地絵葉書など(外像)を素材に、近代以降、日本とその周縁をめぐる「異邦」のまなざしの往還と交錯を描出する。

 2016年度
  • 【共著】黄自進、潘光哲編『近代中国関係史新論』近代中日関係学叢書、稲郷出版社、2017年3月(担当:劉建輝著《现代中国文学的日本因缘》515~545頁。)

  • 【共著】稲賀繁美編著『海賊史観からみた世界史の再構築:交易と情報流通の現在を問い直す』思文閣出版、2017年2月(担当:劉建輝著「広州十三行」443~450頁)

  • 【共著】関周一編『日朝関係史』、吉川弘文館、2017年2月(担当:松田利彦 第Ⅳ章「近代東アジアのなかの日朝関係」240~321頁)

  • 【共著】宁稼雨、肖占鹏、湛如、普慧、张培锋编《孙昌武教授八十华诞纪念文集》天津出版社传媒集团百花文艺出版社、2016年11月(担当:劉建輝《19世纪初的中国开埠地:东亚‘近代’从这里开始》157~180頁) 

  • 【単著】バールィシェフ、エドワルド『日露皇室外交:1916年の大公訪日』群像社(ユーラシア文庫)、2016年5月

  • 【共著】井上厚史、李相禹、손승철、関周一、조관자『韓日相互認識と善隣の道』(担当:井上厚史「韓国文化の中における排日感情と大衆心理の問題」)景仁文化社、2016年4月
  • 【共著】Karsten Kenklies/Kenji Imanishi(Hrsg), ”Aufklärung―Modernisierung in Europa und Ostasien”(担当:李暁東 “Yan Fu’s Idea of Liberty”) Iudicium Verlag GmbH München, 2016年
2015年度
  • 【共著】宇野重昭・江口伸吾・李暁東編著『中国式発展の独自性と普遍性 ―「中国模式」の提起をめぐって―』(担当:李暁東「百姓(バイシン)社会:中国の『市民社会』の語り方」)国際書院、2016年3月 
  • 【共著】井上厚史、林月惠、權純哲、川原秀城、趙南浩、金基柱、韓慈卿、韓亨祚、李承煥、崔英辰、江俊億『高橋亨與韓国儒学研究』(担当:井上厚史「高橋亨的李退溪解釈」)、台湾大学出版中心、2015年7月
  • 【共著】飯田泰三編『北東アジアの地域交流:古代から現代、そして未来へ』(担当:井上治「モンゴルから見た北東アジア接壌地域」、井上厚史「石見への朝鮮漂流民について」)国際書院、2015年