学生アルバイトオススメ本  

第134回 天才たちの世界をのぞき見したい人におススメ

オススメ本
  図書館 学生アルバイト 石田 紗弥香

  『蜜蜂と遠雷』
  恩田陸著
  幻冬舎社  2016年9月発行

   
 芸術の秋ですね!皆さん、芸術と言ったら何を思い浮かべますか。今回は芸術の中でも音楽にちなんでピアノのコンクールを舞台にした作品『蜜蜂と遠雷』を紹介しようと思います。
  「3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクールの優勝者は世界最高峰の国際ピアノコンクールで優勝する」というジンクスがある。そんな芳ヶ江ピアノ国際コンクールに出場する、元天才少女と呼ばれる栄伝亜夜。名門音楽院に所属しているマサル・C・レヴィ=アナトール。音大出身でありつつも楽器店勤務のサラリーマン高島明石。そして養蜂家の父とともに各地を転々とし、自宅にピアノを持たない少年風間塵。彼らをはじめとした数多の天才たちが繰り広げる競演の行方とは。
  「ピアノコンクール」と言われると難しかったり堅苦しかったりするようなイメージを持たれるかもしれません。特にクラシック音楽のことやそもそも楽器の演奏についてよく知らない、という方もいらっしゃると思います。今作はピアノの演奏の描写を奏者の曲のイメージとして描かれています。そのため曲を知らずとも読者が「どんな曲かな」と想像して楽しむこともできます。また、コンクールを舞台にするということは勝者と敗者が生まれるということです。話の流れだけを見るとスポーツ漫画やバトル漫画のトーナメント戦と近い部分もあり、アツい展開がたくさんあるのでぜひ手に取ってみて欲しいです。


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