今月の展示
つくってみよう!豆本(2024年10・11月)
豆本とは、その名のとおり、豆のような小さい本のことを言います。欧米ではミニアチュア・ブックminiature bookまたはビジュー・ブックbijou bookとよびます。ただ、厳格な規定があるわけではなく、日本ではだいたい縦10センチメートル・横6センチメートル(A7判)以下のものをいい、欧米ではだいたい縦6センチメートル以下のものをそうよんでいるようです。
日本における豆本の発生は、遠く江戸時代にさかのぼり、おおかたは婦女子向きにつくられたもので、木版印刷が多く、幕末・明治初期には銅版印刷のものもあり、当時は芥子 (けし) 本、雛 (ひな) 本ともよばれていたようです。
現在、色々な形で豆本が販売されていますが、江戸時代からすでに豆本が作られていたのは、驚きですね。もっと、詳細に豆本の歴史について知りたい人は、百科事典や、ジャパンナレッジで調べてみて下さい。
今回は、様々な豆本を集めてみました。個人で作られたものや、ガチャガチャの中に入っている豆本、職員が手作りした豆本も並べています。また、出雲市の木綿街道にある「吾郷屋」で作られた豆帳と呼ばれるメモ帳もディスプレイに使わせてもらっています。色々な豆本を手に取ってお楽しみください。そして、興味があれば是非作ってみて下さい。
【参考文献】"豆本", 日本大百科全書(ニッポニカ), JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2024-09-12)
(目録はこちらです)